JICAは、2000年に首都ビシュケクに事務所を設け、青年海外協力隊(Japan Overseas Cooperation Volunteers, JOCV)をこれまでに237名(内女性、157名)、シニア海外協力隊が40名(内、女性7名)もいる。派遣期間は2年間だが、草の根レベルの貴重なキルギス生活体験者であり活用したい。
しかし、海外生活の体験から、2年では短か過ぎる。当NPO法人が人材の掘り起こしを行い、キルギスで再度貢献するべくJICAと検討ないし交渉したい。
過去20年以上、営々と蓄積してきた日・キ間の人的関係は千金に値する宝庫だ。
2006年からJICAの協力のもと、地域経済活性化を目指した一村一品(OVOP=One Village One Product)事業が始まった。
良品計画(MUJI)とイシク・クリの一村一品プロジェクトとの連携によって生まれたフェルト製品や蜂蜜、塩など多くの商品化に成功し、裕福でない農民たちに金銭が入るようになり、人・組織の育成が着実に進んでいる。
また、在任中のJOCVが9人(内、女性5名)いる。半数以上が女性である。
当NPO法人はこうした貴重な人財を最大限に生かしたい。女子力、飛翔力、即ちダイバーシティは繰り返し訴えるが国の成長のバネである。
一方、日本では2年間のJOCVを修了し帰国後の再就職が難しい。当NPO法人がキルギスへの再チャレンジのためにブレイクスルーしたい。日本の閉鎖的な雇用制度が現在の日本経済の陳腐化の最大原因である。もう時が待ってはくれないことは皆さんは十二分に感知しているはずだ。
彼女達はJICAで派遣前に語学の事前学習も受講し、キルギス語・ロシア語も学習済みだ。2年間の現地での住民、村民たちとの協力活動を通じて貴重な経験とコネクションを有している。余りにも勿体無い。
ただし、中国製の安価な模造品に追随されるのはどこでも同じだ。
また、KOICA(コイカ、韓国国際協力団)は、韓国とウズベキスタン間は週6回、韓国とカザフスタン間は週4回旅客機が運行しているほど緊密だ。韓国の対中央アジア交易と投資が毎年増加を続けているため、韓国人の中央アジ ア訪問が急増し、ウズベキスタンでは韓国での就職希望者が増加している。
中央アジアと高麗人との結び付きは古くて深い。また、ロシアの沿海州一帯は既に韓国企業9社が租借化している。韓国人は母国には執着しない。ベトナムでも同じだ。
韓国人は大陸型で狩猟系に属するからだ。
日本人は愛国心はともかく、全員が島国日本に戻ることを前提に海外に出る、植物系であり、だから劣性遺伝で幼弱なのだ。
アメリカは中世という歴史もないが、大きな移民の国だ、だから優性遺伝する。
人間の「遺伝子」は約22000個もあるというのだ。さて、日本の明日は?
なお、国際養蜂大会で金賞受賞したこともある「キルギスの白いはちみつ」を成城石井などが代理店となり日本で販売しているが、関税が高く、高価額となっている。