旧ソ連時代は、ウズベクやカザフの水源地として補給していたが、水路は経年劣化で、キルギス全体では半分以上の農地が灌漑不可能な状況にある。
キルギスには72の水利用者組合(WUA)があるが、十分な機能を果たしていない。
このためデフカン(小規模・零細)農家レベルでの農業用水は不足している。
こうした作業工程は、キルギスの農山村地域における雇用創出も可能である。
例えば、10月上旬になるとジャイロー(夏季放牧地)から馬や牛、羊、山羊が村に帰ってくる。雪が降
るまでの間、村周辺の放牧地や収穫済みの畑に日中放牧を行うが、ここに共同管理が発生する。この管
理方法を見たときに、近隣住民同士で血縁があってもなくても、日ごとに交代して家畜の面倒を見る。