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バイオ・トイレ (コンポスト化)

バイオ・トイレ(コンポスト化)

圃場で働く農ガール(レディ)の大きな問題は、トイレだ。

キルギスはトルコ式(排水管が、古く細く、紙は流せない)、ポットン式、“茂み”(青空トイレ)式である。
茂みもない時はどうするかだ?? 
かつての日本の農村もそうであったが・・。

キルギスは遊牧民の文化が残るのでトイレ事情が非常に悪い。農家では、母屋から離れた隅に、穴を掘って屋根をかけただけのものが多い。衛生的ではない。手すら洗えない。

清潔さに慣れた日本人には、”Do as the Romans do!” は関門となろう (例えば、砂漠では砂で拭く)

一方、日本には近年バイオ・トイレ(コンポスト・トイレ)が普及、排泄物を有機肥料として活用できるトイレなど多々ある。
願わくば、シャワー付きである。

なお、キルギスは水が豊富なので、小(マイクロ)水力発電を設置し、山間地、小河川、用水路、道路脇の側溝の水流を利用して発電を行うことも可能である。

ここで、バイオマス(生物資源)を利用した循環型社会の構築している例を示そう。

理事長である私の大学ゼミ後輩に千葉県富津市の鬼泪山山頂にあるマザー牧場の前田伸社長(東京タワー社長も兼務)がいる。30年に及ぶ親しい仲だ。

マザー牧場(開園は1962年)は250広大な敷地(国定公園)では、牛、馬、羊、ヒツジ、豚、アヒル、ダチョウ、ラマ、アルパカなどの多種が飼育され、子供たちとの触れ合いを売りにする。約150頭のヒツジの群れを牧羊が誘導する「ひつじの大行進」もある。

裏には広大な農場や果樹園がある。店産店消である。

瞠目したのは、家畜糞尿、生ごみ、下水汚泥などのバイオ燃料 をコンポスト(Compost、有機性肥料)化し、堆肥として農地に還元して、持続可能(SDGs)な循環型の資源活用システムを確立しているのだ。農地の裏には大きな原料タンク、メタン発酵槽があり、近くの大きな屋舎には腐植土が山盛りに積まれている。

一方、キルギスには、広大な放牧適地があり、全国土の 44%が放牧地として利用され、農業総生産額の約半分弱を畜産が占め、牛、馬、羊、ヒツジ、豚、アルパカ、牧羊犬などを飼っている。マザー牧場のコンポスト化を横展開できるのである。

バイオ燃料は、バイオマス(Bio・Mass)を再生産すれば、永久に使い続けることができる。こうした作業工程は、キルギスの農山村地域における雇用創出も可能である。

なお、キルギスは水が豊富なので、小(マイクロ)水力発電を設置し、山間地、小河川、用水路、道路脇の側溝の水流を利用して発電を行うことが可能である。

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