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スマート・アグリの導入へ

スマート・アグリ

スマート・アグリは、「農業」×「先端技術」であり、ロボット、ドローンAIIoT等の先端技術を活用、自動化、超省力化する農業であるが、ネックは、導入コストが高いことである。

現在、日本では、ロボット(無人)トラクターも実用化され、農業はスマホで操作する時代である。搬入したい。
さて、キルギスの概容を伝えたので当NPO法人今回のスマート・アグリの戦略の核となる小麦に焦点を絞ろう。

 

この小麦についても、飽食に慣れた日本人には小麦が種々に分類されることにも関心は薄いようだ。

小麦は元々は中央アジアの高原地帯が原産であったが。  

小麦は、蛋白質質(グルテン)の含有量により、パン・中華麺用の硬質小麦(強力粉)、うどんは中間

質小麦(中力粉)、天ぷら粉・ケーキ類は軟質小麦(軟力粉)3用途に大別(日本式)される。

NPO法人が対象とする食糧の小麦は、パン・中華麺用は上記の硬質小麦(強力粉)である。

なお、欧州の各国は、グルテンの含有量ではなく、ミネラル基準(灰分量)で分類している。

 

近年、若者による食の欧米化は、お米・うどんからパン・中華麺への食の変化が時の趨勢である。 

この硬質小麦は、日本の自給率は僅か“1%”というデータさえあるが、少雨・亜寒帯の北海道地域で

のみしか栽培できないからである。梅雨のある本土では栽培に適さない。

 

驚くことに、日本は、世界第1位の農産物の純輸入国だ。輸入が制限されれば直ちに飢餓状態に陥る。

宿縁であろうか、地理学上、キルギス国の首都ビシュケクは札幌、十勝地方と同緯度に位置し同じ気象条件なのである。硬質小麦は冷涼で降水が少ない、乾いた土地を好むからである。

以上が、当NPO法人がキルギスへ進出する主因の一つであるが、両国の自給率を少しでも高めたい。

なお、私は、日清食品の安藤宏基CEOとは大学時代のクラスメートで、卒業後は私はIBM、安藤はコロンビア大MBAへ進んだ。共に三田ではMktgを学んだ。
今でも毎年1回クラス会を開いており、安藤はラーメンの新製品を大袋に入れ出席者全員に配っている、驚く勿れ、もう半世紀も続いているのだ(私が永久幹事)。
私がラーメンの素である小麦に蘊蓄がある主因となっている。
大学入学後、最初のクラス会を開催したが、その時、大阪池田高校出の安藤(18歳)が売り出し直後で、まだラーメンに馴染みが薄かった”チキンラーメン”を全員に配り、自己紹介代わりをしたことを半世紀後の今でも鮮烈な印象として残っている。
今にして思えば、食の変化は激しいものがある。
現在、ベトナムがそうだ。米(フォー)からパン・麺(バン・ミー)へと大きく流れが変わった。若者層が
圧倒的に食覚をリードしている。

 

 

 

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